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58 名前:祐希 ◆fyiPNhmVqk :2010/05/19(水) 14:01:33.57 ID:60HAO/620
初めて皆で遊んでから少し経った金曜日、この日も毎週と同じく非常に暇を持て余していた。
じゃあ、またソニアの家に遊びに行こう!と考えた俺は、水筒を担いで向かったんだ。
家に行っていつもの様に遊んでいると、お昼ぐらいになった。
ソニアパパとママは礼拝があるからと言って、お昼を準備した後、
ソニアと俺を残してモスクへ出かけていった。
この日は普段と違って特別な昼食だったよ。
いつもはご飯の後にデザートなんて出ないんだけど、この日はバクラヴァが出たんだ。
最初は、ただのデザートだと思っていたんだ。だけど、ソニアがニコニコしながら、
「特別なんだよ」って教えてくれた。
わりましてVIPがお送りします:2010/05/19(水) 14:00:21.82 ID:LAjnRD+4i
>>1
同い年か
59 名前:祐希 ◆fyiPNhmVqk :2010/05 /19(水) 14:02:55.15 ID:60HAO/620
>>57
今 26歳?
このバクラヴァは今でこそ日本にもあるらしいけれど、現地では特別な日に食べられる事が多いデザートなんだ。何故、この日が特別なのかは
最初俺にはわからなかった。だから、「何で?」と質問したんだ。
すると、ソニアは少しモジモジと照れながら、
「祐希が私の友達になってくれた。一杯のお友達を連れてきてくれた。そのお礼の日だから。」
確かこんな事を言われたんだ。当時の俺は気づかなかったんだけど、前にも書いたとおり、
ソニアは俺達と同じ年齢にも関わらず学校へは行っていなかったんだ。学校自体に通っていな
かったのか、それとも不登校だったのかは未だにわからないけれどね。
61 名前:祐希 ◆fyiPNhmVqk :2010/05/19(水) 14:05:26.68 ID:60HAO/620
だから、ソニアには全然友達が居ないんだ。俺はソニアにとって、
初めて出来た異性の友達で、そして久しぶりに出来た友達だったんだ。
こんな目と鼻の先、数キロしか離れていないのに、
不思議だよな。おかしな話だ。でも、それがこの国の現実だったんだ。
この時は、そういった事を何も知らなかった俺には、そうなんだー位にしか思わなかった。
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