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そういった事もあって、ソニアパパは、一ヶ月前に出会った日の帰りの道中、
ニコニコしながら俺に一杯話しかけてくれたし、遊びに行くたびに歓迎してくれて、
そして帰りはわざわざ車で送ってくれていたんだ。
この時は謙虚だとか遠慮だなんて言葉すら知らなくてさ、ソニアパパやママには
図々しい事を沢山してしまったなと思う。
64 名前:祐希 ◆fyiPNhmVqk :2010/05/19(水) 14:09:05.27 ID:60HAO/620
バクラヴァを食べながら「美味しいね。」ってソニアに言うと、
ソニアは照れくさそうにしながら、
「私も作るの手伝ったんだよ。」と言ったんだ。
そしてこの日、俺は夕飯前に帰ろうと思っていたんだけど、ソニアパパやママの勧めで
夕飯を食べていくことになったんだ。ソニアのパパやママは朝と昼のご飯を食べていなかったから、
夕飯はとても豪勢だった。お肉はなかったけれどね。ソニアも笑顔で笑っていてさ、
とても幸せな食卓だった。優しい家族だった。
65 名前:祐希 ◆fyiPNhmVqk :2010/05/19(水) 14:11:29.05 ID:60HAO/620
夕う事を伝えた。
すると、「今夜は遅いから、家に泊まりなさい」と言われたんだ。
飯を食べ終わった後はソニアの家族と日本の話はこの国の話をしたりしてた。
気づくと時間も遅くなっていたんだ。父さんに連絡して早く帰らなければと、
慌ててソニアパパにそろそろ帰るとい
67 名前:祐希 ◆fyiPNhmVqk :2010/05 /19(水) 14:15:41.53 ID:60HAO/620
流石に一緒のベットではなかったけれど、俺とソニアは夜遅くまでおきて、
ベットの横にある窓から、澄んだ夜空を見上げて、色々と話していた。
初めてヒジャブを外したソニアを目にした。照らされた褐色の髪が
キラキラしていた。
この時だったと思う。漠然としたソニアに対する自分の好意が、
ソニアに対する恋だと気づいたのは。月明かりに照らされたソニアの顔は、
とても綺麗だった。短い6年という人生しか歩んできていなかった俺にとって、
この時のソニアは美しすぎた。そして、こうして26 歳になった今でも、
この夜のソニアを超える美しい女性とは出会えていない。
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