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82 名前:祐希 ◆fyiPNhmVqk :2010/05 /19(水) 14:32:29.51 ID:60HAO/620
気持ちとしては、家に帰りたかったのだけれど、ソニアパパがフォーチャの街に
買い物に行こうと言うので、一緒に付いて行く事にしたんだ。
フォーチャまでは基本的に一本道で、高原を抜けた後は延々と山と
山の間の道を通り抜けていった。途中で沢山の木を積んだトラックが
かなりゆっくり走っていたりしたな。トラックは相当年季が入っていた。
84 名前:祐希 ◆fyiPNhmVqk :2010/05 /19(水) 14:37:20.61 ID:60HAO/620
フォーチャの街が、ドリナ川の対岸に見えた時は、その景色がまるで絵画の
ように綺麗で、感動したよ。街にはカリノヴィクと比べて沢山の人たちがいて、
活気があった。日用品を買ったりしたり、ご飯を食べたりしたよ。
>>83
そりゃ日記を書いてたからね。そうじゃなきゃ、殆ど覚えてないと思う。
とはいえ、記憶違いな部分もあるかもしれないから、最初に忘れてたり
間違えてたりするかもって書いたんだ。
85 名前:祐希 ◆fyiPNhmVqk :2010/05/19(水) 14:38:57.05 ID:60HAO/620
昼食を済ませた後だったと思う。結構古い雰囲気のモスクがあって、
まだきちんとしたモスクを実際に目にしていなかった俺は、
「あれは何?」って聞いたんだ。
そしたら、歴史あるモスクだから、見学してみるか?ってソニアパパが言ったんだ。
俺は当然異教徒なわけだけれど、丁度礼拝みたいのをやっていてさ、
俺も混ざっていい?って聞いたら、勿論って言われて、
一緒にアッラーフアクバルーみたいな言葉を唱えた。
貴重な経験だった。まさかこの場所にまた来ることになるとは、
この時はまだ想像もしていなかった。
87 名前:祐希 ◆fyiPNhmVqk :2010/05 /19(水) 14:41:10.28 ID:60HAO/620
8月になると、9人で一緒に遊ぶことが多くなった。
ソニアの家が遠いから、殆どソニアの家かその付近で遊んでいたけれどね。
ソニアの家から少し歩いた所にある山に、秘密基地のような場所を
作って遊んでいたよ。カミーユが持ってきた立派な双眼鏡みたいなのを
使って、街を見たり、遠くを眺めたりしてよく遊んだなー。
この双眼鏡のせいで、後であんな事になるとは思いもしなかったよ。
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