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153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/19(水) 16:16:22.71 ID:P0/+v6OY0 親父の仕事聞いてもいい? 161 名前:祐希 ◆fyiPNhmVqk :2010/05 /19(水) 16:22:17.73 ID:60HAO/620 遅れてごめん。 >>153 研究者だった。といっても、自然科学系だったんだけど、資料がある部屋とかには 入っちゃ駄目って言われたりしてたから、ボスニアの研究機関で仕事してるってことしか 知らなかったよ。 162 名前:祐希 ◆fyiPNhmVqk :2010/05/19(水) 16:23:29.67 ID:60HAO/620 そして9月になった。今まではフルヴァツキの軍と フルヴァツカ在住のスルツキの人々との衝突だった紛争が、 9月末頃にはフルヴァツカ軍とスルツキを主体としたユーゴ連邦軍の戦争へと 発展したんだ。 この国では、ボシュニャチが人口の過半数を占めていて、 俺の住んでいたカリノヴィクも例外じゃなかった。 日が経つに連れて、街の中ではフルヴァツキとスルツキの人々の 関係が悪化して、時々通りで大人同士が喧嘩をするようになってきていたんだ。 165 名前:祐希 ◆fyiPNhmVqk :2010/05/19(水) 16:25:43.22 ID:60HAO/620 そして10月に入ると、ボシュニャチが大半を占めるこの国では、 連邦から脱退しようという声が広がって、 ついに政府が主権宣言みたいのをしたんだ。つまり、 連邦内の国家じゃなくて、一つの独立した主権を有する国家となるという宣言なんだ。 父さんから説明されても、当時は理解できなかったけれどね。 その宣言によって、街の中はさらに緊迫した状況になった。 学校の中でも、子どもであるにも関わらず、民族どうして一緒に行動して、 そして喧嘩が起きたりしていたんだ。つい最近までは一緒に遊んでいたのに。
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