「栞」

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「栞って意外と、雑な所がない?」 「あ。すごい、大当たり。私、教師の前では普通の子ぶってるけど、実はすっごくいい加減な性格なのよね。未帆って結構勘がよくない?」 栞は嬉しそうに私の前に出て、後ろ向きに歩きながら話を続けた。 左右に曲がる角の所で、私達は行く所もないので、そこの壁にもたれながら無駄話ばかりしていた。 雪の積もった庭はとても静かで、そこは東京とは違う何かがあるような気がした。
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