「真一君」

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この三人、何だかすごく息があっていて、見ていてとても気持ちがよかった。 私なんかが混じっててもいいのかなと思ってしまうくらい。 よく考えると、本当に私はここへ来たばかりで、はっきり言ってしまえば、よそ者という事なんじゃないだろうか。 こんな事言ったら栞に怒られそうだけれど...。 しばらくはこんな感じで真一君も、私も、敦司君も栞も適当に話していたけれど、その空気が破れたのはそろそろ帰る時間かと思い始めた、丁度その時だった。 『二年七組の宮村真一。至急生徒指導部の山本にまで来なさい。繰り返す。二年七組-』 どう聞いても、体育の教師の低い声で、明らかに敵意のこもっていそうな呼び出しが校内放送で流れた。 栞がため息混じりに「お疲れ」と真一君の肩をたたく。
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