変化の始まり

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建物から煙が上がっている。 それを見て私は車を走らせた。 …いやな予感がする。 まだ数年だが事件の予感は磨かれていると自負している。 今回もその予感がしたから向かっている。 …すぐ横を消防車が数台、救急車も一緒に走り去る。 どうやら当たったらしい。 当たって欲しいとは微塵も思わなかったが 「…急いだほうがよさそうだな」 私は一人で呟くと車内の赤色灯を屋根に取り付けた。 けたたましいサイレンがなりやがる。 私は耳障りなサイレンを鳴らしながら車のスピードを上げた。
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