第一話 ~ 勇敢な少女 ~

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 ブン  大きな空振りとともに、ミトレンジャーの拳は宙を舞った。 「ほらよ。」  奪い取った焼きそばパンをかじりながら、我道はミトレンジャーのスキだらけだった背中に蹴りを入れる。 「あわわわ。このぉ!」  少し無理はあるが、ミトレンジャーはそのまま回し蹴りで我道の顔面を狙う。 スカッ 「出直すんだな。嬢ちゃんよ。」  我道は涼しげな顔で、頬張ったやきそばパンを胃袋へとおさめていた。 「もぉ怒った、『ウォーハンマー』!」  ミトレンジャーが叫ぶ。  …と左右の太もも飾りと、胸の飾りを素早く組み合わせた。  すると大きなハンマーになったではないか! 「おいおい、物騒なもん持ってるじゃねーか。」  我道の食手が、コロッケパンをほおばる。  さらに面倒くさそうな言葉を返してきたではないか。
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