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ブン
大きな空振りとともに、ミトレンジャーの拳は宙を舞った。
「ほらよ。」
奪い取った焼きそばパンをかじりながら、我道はミトレンジャーのスキだらけだった背中に蹴りを入れる。
「あわわわ。このぉ!」
少し無理はあるが、ミトレンジャーはそのまま回し蹴りで我道の顔面を狙う。
スカッ
「出直すんだな。嬢ちゃんよ。」
我道は涼しげな顔で、頬張ったやきそばパンを胃袋へとおさめていた。
「もぉ怒った、『ウォーハンマー』!」
ミトレンジャーが叫ぶ。
…と左右の太もも飾りと、胸の飾りを素早く組み合わせた。
すると大きなハンマーになったではないか!
「おいおい、物騒なもん持ってるじゃねーか。」
我道の食手が、コロッケパンをほおばる。
さらに面倒くさそうな言葉を返してきたではないか。
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