風の吹く丘の物語

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俺には恋人がいた、確かに愛し合っていた、だが俺の心はどんどん凶暴化していく、喧嘩はしょっちゅう、警察に捕まる事もしばしばだった、 それが正義か悪かといったら、それとも違う、ただの狂喜やきちがいでしかない、 そんな俺の心を癒す一つの事があった、そう、彼女との時間だ、 狂気にかられていない時のほとんどを彼女といた、いや一緒にいるからこそ、穏やかに過ごしているのだろう、 そんな彼女をデートに誘った、それはある丘だった、緑豊かなまん丸の丘はいつも人気はなく穏やかな場所だ、 俺は恥ずかしながらも彼女に手紙を送った。 『ちょっとまって、開けないで、それには俺のお前への愛、全てが書かれているだけから、今読んでも仕方がない、お前が幸せの絶頂期の時にまたこの丘に登って読んでくれ』 彼女は優しく微笑み、そっと手紙を胸に抱いた後、布製のショルダーバッグに閉まった。 おれは… おれは… 人を殺してしまった… あの丘も見える海で… おれは自首する事も出来ずただ家に逃げ込んでしまった、もちろん彼女とも連絡も取らずに 何日経っただろう、二人の刑事さんが訪ねてきて、俺を捕まえた
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