死の無い戦争

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何かが爆発した。 (どこだ・・・ここは?) キィーー・・・ン (耳鳴り・・・ いや何か・・・乱雑に撃っている銃声のような・・・) 「銃声?!」 慌ててしゃがみ込んだが、 今度は後ろから声が聞こえる。 「・・・・・ろ・・・」 (え?何?) 「・・・せろ・・!」 (段々と視界が・・・?!) 「!!!!!」 (え?え?) 「伏せろおぉぉ!!」 その声と同時に、俺は何処かへと引きずり込まれた。 何かが目の前を遮っている。 「馬鹿野朗!早く伏せろよ!!!」 見知らぬ男が俺の襟を掴みながら叫んだ。 「どこだ此処は?!」 俺もたまらずに叫んでいた。 いや、叫ばなければ聞こえない。 しかし、男は驚くことも無く、 短く敬礼をすると、 果敢に銃を撃ち始めた。 俺は訳も分からずに狼狽えていた。 すると、隣に居た若い男が叫んだ。 「撃て!とにかく撃つんだ!」  
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