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蒼い少女が反撃を諦めた時だった。
「――痛っ!」
誰かが小さな悲鳴をあげた。
小さな違和感が急に割り込んできたのだ。
第三者。
「おいこら」
姿を見せない第三者の声がした。
随分愛らしい声。
蒼い少女はキョロキョロと辺りを見回した。
が、第三者の姿は見えず。
「?」
首を傾げ、きょとんとしていると二撃、三撃と石が鳥人間たちの群れに飛んでいった。
石の飛んできた方向。
蒼い少女の斜め後ろに第三者はいた。
随分小柄で愛らしい、
「一人を大人数で……ボコるぞ?マジで」
そして口の悪い人間の子だった。
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