3章"再会"

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「私達は戦うのみ、皆行けっ!!」 近藤の合図に刀を抜き、山頂へと飛びかかろうとする新撰組隊士達。 「撃てぇ~!!」 真木の声が木霊する。 其処には銃を持った長州藩士が新撰組隊士を狙っている。 引き金を引こうとする瞬間、瑠衣は両軍の前に躍り出た!! 「「!!!!!!!!」」 素早く結界符を投げる瑠衣、それと同時に引き金は引かれる!! 『パン‥パン‥パン‥パン‥パン‥パン‥パン‥パン‥パン‥パン‥』 銃弾は瑠衣の八陣結界によって全てはじき返される…。 「ひ…引け~!!」 真木の声に藩士達は全員小屋へと入る…そして… 『ドォォォォォォン!!』 中から火薬が爆発し、小屋は火に包まれる・・・・ 「な…じ…自決ー!?」 近藤達も驚きを隠せない。 瑠衣はただ炎に包まれた小屋をじっと眺めている…。 (さよならだ…久坂玄瑞…) 山頂の炎は下まで見えるだろう…此で禁門の変の大きな所は終わりを告げる…。 後は暫く残党狩りだろう… "パシッ" 誰かが瑠衣の手首を掴む、それに反応して振り向く瑠衣… 掴んでいるのは総司だ!! 「何故助けてくれたのですか?」 今話す訳にはいかない…瑠衣はその辺に落ちている小枝を広い、土の上に字を書く。 "助けたいから助けた" 書いて、総司の瞳をじっと見る…。 「あなた話せ無いのですか!?」 否定とも肯定ともつかない仕草をする。 「君助かったよ…君だよね脇差しを持った忍って。」 近藤が瑠衣に話掛けて来る。 "多分そう" また土の上に字を書く。 「…話せ無いのかい? みんな無理に話させようとしただろう。」 その言葉に小さく笑って見せる。 「話せ無いって??」 「そりゃすまんかったのう。」 原田と井上も此方に来て状況を把握する。 その後ろには永倉の姿もある。 瑠衣はまた文字を書く。 "逃げないから、手離して" 「…!! あっ…すみません…。」 総司が慌てて手首を離す。 瑠衣は手首を振り、総司に握られた跡をさする。 余程強く握ったのか、くっきり跡が残っている。 「すみません、つい反射的に…。」 その言葉に首を横に降る瑠衣。 「兎に角一緒に来て頂けるのですね??」 それには首を縦に降る。 ・
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