3章"再会"

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「例え記憶が戻らなくても私は一生独り身だったと思いますよ、どうも女子には興味が持てない体質みたいですね…。」 「つまり…それって…私は女子じゃ無いって事ですか…↓」 「違いますよ、瑠衣が特別なんです、後にも先にも女子に興味を持ったのは瑠衣だけなんですよ…他は知らない興味が無いです。」 瑠衣の顔を見てにっこり笑う総司。 「それに、こんなとんでもない女子は瑠衣だけですよ…何せ朱雀様だし…。」 「…そ…そこはちょっと…。」 「兎に角、もうこんなのは懲り懲りですよ瑠衣…私の幸せは瑠衣が居ないと駄目なのですからね。」 「うん…私も…現代に帰って総司の事ばかり考えていた…すっかりズレた朱雀様やってる。」 総司の胸に顔を隠して、恥ずかしげに言う。 「ズレたって…クスクス…瑠衣演技で誤魔化してるんでしょう。」 「うっ…↓↓↓」 かなり図星である。 「けど、何時こっちに?」 「向こうに二ヶ月近く、こっちには池田屋の十四日後…。」 「…ひと月半前!? 今までどうしてたんですか?」 「…色々…外宮に居たり、知り合った人の家に居候したり…今は自分の隠れ家作りました。」 「隠れ家ですか?」 「はい、しっかり壬生に。」 「…あの畑の中に隠れる所があるとは思えませんが…↓↓」 「クスクス…行って見ますか? 前に約束しましたよね、総司と一緒に空を飛びたいって。」 「出来るのですか??」 今日は驚きの連続だと思う。 「はい、今回はちゃんと準備しっかりして来ましたから。」 瑠衣は立ち上がり、総司の手を握る。 「絶対手離さないで下さいね」 「…分かりました。」 瑠衣は力を込める… "ふわっ" 体が浮く…そのまま洞窟の空洞になっている部分から空へ飛び出した!! 満天の星空に下を見れば京の街、不思議な感覚に総司は驚くばかり。 「ほら、御所が見えますよ…派手に大砲撃ち込まれてますね…。」 空から見れば良く分かる大砲の爪痕。 向こうが暗いのは火災があった地域。 「派手にやられましたね…。」 「そうですね…けど総司、人間の復活する力は凄いですよ…京だって何度も火災にあっているのに、また復活している…人間って強いですよ…。」 壬生の方へと進む二人、真下に屯所が見える…それを少し過ぎた丘の下に降り立った。 ・
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