3章"再会"

15/31

2977人が本棚に入れています
本棚に追加
/1184ページ
「此処って、屯所裏の空き地の向こう側ですよね?」 屯所は目と鼻の先、歩いてすぐの場所になる。 「そうですよ、意外と盲点ですよね♪」 瑠衣は丘の壁の一角に手を翳す、すると隠し扉が開く。 「こっちです…。」 二人は洞窟内に入る、扉は勝手に閉まる様だ。 すると自然に仄かな灯りが点々と灯り、通路がはっきり見える様になる。 「凄い仕掛けですねぇ」 通路を歩きながら感心する総司。 「かなり凝りましたから。」 やるなら徹底的にを実践してしまった…↓↓ 通路を抜けると広い場所に出る、その一角に家が立っている。 「此処なら分かりませんねぇ~。」 「クスクス‥でしょう?」 家の中に入る総司と瑠衣、中は至って普通の様である。 「此で一人暮らしですかぁ!?」 一人には十分過ぎる広さがある。 「他に誰が来るんですか?」 「確かに…↓↓↓」 土間を抜けて奥の部屋に入る。其処は瑠衣、入ると勝手に灯りが点る。 総司は隅の文机を見る。 分からない文字で何かびっしり書いてある。 「瑠衣これは?」 「此が今回の目的なんです、前回の後始末…其処にあるのは…此から殺らなければならない人達の一覧ですね。」 分からないながらも、名前くらいは読めるのでパラパラと捲って見る。 それに不思議な事に一枚一枚人の顔が書いてある。 「なんか不思議なのですが?」 「何がです?」 「一枚一枚人が居ます。」 「ん??」 瑠衣は暫く考える。 「あぁ…写真の事ですか…えっと…此方で言ったらホトガラピーでしたっけ??」 「これ全てですかぁ!?」 「はい、時代の相違ですね。」 「では此は向こうから?」 総司はまじまじとリストを眺めている。 「えぇ…文字も向こうのものです、どうも名前だけでは分からないので持って来ました。」 「瑠衣の時代は便利そうですねぇ。」 「…さぁ…」 はっきり言えないので曖昧にぼかす…。 「此は?」 総司は拳銃に目を付ける。 相変わらず変な所で感が働いてくれる…↓↓↓ 「え~と…短筒?銃?…その手の類です、ただし向こうの時代のものですから、性能は桁外れです。」 「触っても大丈夫ですか?」 「はい。」 弾倉は入れて無い。 総司は手に持ち面白そうに見ている。 どうやら使い方に気付いたようだ、ちゃんと引き金に手を入れている。 ・
/1184ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2977人が本棚に入れています
本棚に追加