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理心流を使えるのは、近藤と井上、総司しか居ない事になっている。
しかし瑠衣も使える、それも実力は総司より上…。
菊一文字を託すなら最適な人物は他に居ない。
「駄目ですか…??」
総司は真剣に瑠衣を見ている。
「…はぁ…分かりました、お預かりします。」
「本当ですね♪♪♪」
「信用無いですね…。」
瑠衣は目を瞑り、何かを探っている…
「……あった…。」
手を伸ばすと菊一文字が姿を現す。
それをしっかり握りしめる瑠衣。
「此で良いですね総司。」
刀を抜き確かめる。
やはり良い刀だと思う…。
「えぇ…菊一文字をお願いしますね…。」
「…はい。」
瑠衣はそっと菊一文字を脇に置いた。
脇差しと共に…
「瑠衣…。」
「はい。」
総司はまだ真剣な表情をしている。
「…組に戻るつもりはありませんか…。」
「それは…
…封印している方の解封はします…局長・副長・山南さん・斎藤さん・左乃・平助・新八・源さん・山崎さん・島田さん…此で全てです。
後は完全に記憶が消えています、戻る事はありません…。」
「近藤さんや土方さんが入って居るなら戻れるのでは?」
「今回は完全に組に縛られると…やりにくいのです、時には何日も掛かる人間がいますから…。」
総司は暫く考える…。
「食客なんてどうですか…それなら法度にも縛られ無い…屯所を自由に出入り出来る…名目なら朱雀様にでも押し付けて♪」
「…総司…どうしてそう悪巧みなら頭が回るんでしょうね↓」
瑠衣は呆れ顔で総司を見る。
「そりゃやっぱり瑠衣と一緒に居たいですし…ね♪」
腕を引かれ、総司に抱き締められる。
「総司っ!!」
「嫌…ですか…私の癖忘れていませんよね…。」
そうだった…抱き癖…忘れてた…↓↓↓
「瑠衣の温もりが良いんです…他は知らない…。」
「総司…私も総司の温もりが一番安心します…すっかり警戒心を忘れるくらいに…。」
総司は更に強く抱き締めて来る…
「そういえば良くぐっすり眠ってましたよね。」
「う…うん…////」
「クスッ、顔が赤いですよ。」
「なっ…んっ!!」
顔を上げた瞬間に口付けされる…
「んっ…総…司…んんっ…」
思いをぶつけるかの様に激しく求める唇…
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