3章"再会"

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「・・・独占欲…私にも…ある…って、何時も私ばかり脱がしてぇ~!!」 「?? だったら私も脱ぎますよ♪」 総司は着ている物を次々抜いていく…引き締まった総司の体…脱ぐとお互い意外な体付きなのは謎… 総司にもう一度抱き締められる…直に触れる温もりが気持ち良い… やはりこの温もりでなければ駄目‥他は代わりにならない… 瑠衣はそっと瞳を閉じる…温もりが…心の蔵の音が心地良い… 受け入れてくれるとは思わなかった… 待ってくれるなんて思わなかった… もう一度手に入れた温もり…もう絶対に手放したくは無い。 総司が居ない其れだけで、どれだけ自分が不安定になるか思い知らされた… だから賭けてみよう…唯一の選択に…ずっと総司を待ちながら… 「瑠衣…何を考えているのですか??」 「…もう離したくないって…たった数ヶ月でこれでしたから…。」 「…私もですよ…絶対に瑠衣を離したくない…瑠衣が居ないと駄目なんですよ私は…何処にも進めない…本当に痛感しました。」 「…うん…ごめん…。」 「瑠衣、謝らないで下さい…瑠衣には其れが必要だったのでしょう?」 「…うん。」 「其れに、ちゃんと戻って来てくれましたしね…。」 「…うん。」 「…瑠衣??」 「…う…ん…。」 総司の腕の中で、半分眠り掛かってる瑠衣、この数ヶ月安心して眠れる事が無かった反動が一気に出たらしい…。 「瑠衣、幾ら何でも風邪引きますよっ…。」 「大丈…夫…。」 (いや…私が風邪引きます↓) 夏といえど洞窟内は涼しい、とりあえず瑠衣を畳に寝かせ、布団を探す。 押入に布団が一組… それを引いて瑠衣を寝かす。 (あ~どうしましょう…↓↓) 総司は持て余した熱に少々困る…暫く熱は収まりそうに無い… 「はぁ…仕方ありませんね…。」 とりあえず耐えるという選択をして、瑠衣の布団に潜り込み、久しぶりに抱き込んで眠る事にした…。 ・
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