3章"再会"

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「という事は、頭痛が急に引いたのは…。」 「はい、私が根付けに細工をしました、あのままでは総司の心が保たなかった…だから…。」 「そうだったんですか、では全員集めたら根付けに瑠衣を思えば良いのですね。」 「はい、この距離ですから一瞬で気付きます。」 瑠衣は新たに力を込めた根付けを総司に返す。 総司ももう一度根付けを腰につける。 「では、瑠衣…必ず上手くいきますよ。」 総司は瑠衣をそっと抱き締め力強く言う。 「…そう願ってます。」 洞窟の外まで総司を見送り、一応洞窟の入り方も説明しておく。 「…分かりました、では行って来ますね。」 「はい、待ってます。」 総司は屯所へと足を向けた。 「上手くいきます様に…。」 瑠衣は総司に願いを託し、支度をしに洞窟内に戻った。 夜ー屯所 総司は帰って来てから、あの手この手で瑠衣から指定された十人の試衛館派の人達を何とか近藤の部屋に集めた(多少強引な手も使ったが…↓↓↓)。 「何でこの面子なんだよたくっ…。」 土方は仕事の最中なのでかなり不機嫌…。 「まぁまぁ土方さん、少し待ってて下さいよぉ~。」 総司は密かに根付けを握り瑠衣を思う。 「…!!!」 総司からの合図が来た…。 刀を持ち、屯所内に転移する瑠衣。 「…ねっ土方さん♪」 総司は何とか十人を集める事に成功している、瑠衣は大きく息を吸い、近藤の部屋に入った。 突然現れた人物に皆驚いてる。 「君は天王山の…。」 近藤はあの時の忍が目の前に居るのに驚く。 一応幹部には方向してある、しかし途中で居なくなったのに何故?? 瑠衣は部屋の中央に腰を下ろす。 (初めと同じか…。) 目を丸くしている幹部達に笑いかけ、『声』を出す。 「お久しぶりです…また京に戻って来てしまいました…。」 瑠衣の『声』にそれぞれ頭の中に違和感を感じ『鍵』が開く…。 「うっ・・・・た…橘…!?」 「そ…そや…橘や…何で忘れてたんや?」 皆次々思い出していく記憶… ほんのふた月近く…なのに全てを忘れていた…。 瑠衣は皆の記憶の整理が終わるのを、ただじっと待つ…。 暫くして…全てを思い出した十人は、次々と瑠衣に質問して来る。 それを瑠衣は押さえて、じっと近藤達三人を見る。 ・
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