3章"再会"

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朝ー 「う…ん…」 朝の日差しで目が覚める瑠衣。 (ん~日差し~??) ぼやっと目を開けると、懐かしい天井…隣には総司… (あぁ…帰って来たんだっけ…私も呆けてるなぁ…) もう一度天井を見る…。 (今回ずっと此処に居られないのが辛いなぁ…まぁ暫くは京に居るリストの人間探しだけど、それが終わったら全国回らないと…。) 瑠衣の場合、長距離転移が出来るので、例え沖縄…いや琉球王国でも一日で行ける…。 それに京からだと北でも南でもかなり行きやすい。 (そういえば理心流で総司と試合だっけ…。) 朝早い内に、隠れ家から胴着と最低限必要な着物数枚持って来なければならない。 思い立ったらで、直ぐ起き上がり着替えを始める(流石に寝間着は無かったので総司から借りた…)。 「よしっ!!」 着替え終わり、脇差しだけを差して、神経を集中する… 隠れ家までは直ぐなので方陣の反応が手に取る様に分かる。 軽く笑い瑠衣は隠れ家に転移した。 "トンッ" 軽い足音で方陣に降りる瑠衣。余りのんびりもしてられない… 家に入り、箪笥から必要なものだけ風呂敷に詰める。 「そういえば初めも、このくらいの荷物だったけ…。」 後少量の金子と結界符を一組入れて風呂敷を持つ。 リストの方は、そのつど此方にくれば良い。 そのまま家を出て方陣からまた自室へと飛んだ。 "トンッ" 自室に戻り、素知らぬ顔で胴着に着替える。 総司は起きて顔でも洗いに行ったのか姿は無い。 とりあえず部屋の中央に座り精神統一をする。 天然理心流自体使うのは久しぶりである、ゆっくりと記憶を思い出し精神を高める。 今回は総司に勝たないといけない手加減という訳では無いが、理心流を使っても勝てる。 完全に理心流の動きを思い出し、目を開ける。 「おはよう。」 其処には同じく胴着姿の総司が居る。 瑠衣は仄かに笑う。 「おはよう…総司…。」 なんとなくずっと言いたかった言葉に思えてくる。 「道場行こうか??」 「うん…。」 総司と瑠衣は頷き合い、道場に向かった。 ・
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