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道場に行く途中で、土方に呼び止められ、詳細に打ち合わせさせられた(縁者がいきなり局長~は駄目とか…↓↓)。
一通り聞き終わり、今度こそ道場に入る…。
「おはよう御座います!!」
戸口で挨拶をし、一礼して道場に入る。
中では既に近藤達が待っていた。
「来たねた…瑠衣君、準備は良いね?」
「はい、近藤さん…。」
此も打ち合わせ通り。
外には大勢の平隊士、それらに縁者と見せ掛ける芝居。
「…瑠衣、木刀と竹刀どちらで?」
総司が木刀と竹刀を持ち見せている。
此方も芝居、橘さんは止めろと土方の一言・・・
「では竹刀で…怪我させてもいけませんし。」
「分かりました。」
総司は木刀を置き、竹刀をよこす。
「ありがとう御座います、手加減無用でお願いします総司。」
お互い道場の中央に立ち一礼する。
道場の外は、ちょっとした騒ぎになっている、幹部皆が結託して、近藤の縁者と朝からふれ回ったらしい…それも総司相手に防具無しの試合…そりゃちょっと騒ぎになっても、おかしくは無い。
野次馬はさて置き、道場内は緊張感が立ち込める。
審判は土方、両者の間に立ち目で確認して来る。
それに薄笑いで返してやり、試合は始まる…。
「始めっ!!」
土方の一言で両者平青眼の構えを取る…此処までは打ち合わせ通り、此処からは真剣…
総司も此方の出方を伺って様子見をしている。
(…さて…いきなりは不味いよね…軽く牽制しとくか…)
始めに動いたのは瑠衣。
「はぁぁぁぁ~!!」
床を蹴り、総司の懐に飛び込む…
『パシッ!!』
平青眼からの一振りを難なく受け止める総司。
だが、受け止め弾かれた力を利用し瑠衣は次の行動に出る。
『ヒュンッ…パシッ…』
そのまま逆袈裟から、胸元への突き…
総司は交わしてるが、そろそろ目が真剣になって来ている。
「くすっ…やりますねぇ~面白くなって来ました♪」
「・・・不味い・・・↓↓」
瑠衣は小声で呟く…。
暴走する前兆…総司の癖は嫌でも分かる…。
総司は此方に向かって来る!!
『パシッ…パシッ…シュンッ…パシッ…シュンッ…シュンッ…』
総司の連撃が瑠衣を襲う…そして一度間合いを開ける。
(はぁ…次読めた…↓↓)
平青眼に構え直し、来るのは…此方も平青眼に構え、ある行動に移す…。
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