3章"再会"

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道場に行く途中で、土方に呼び止められ、詳細に打ち合わせさせられた(縁者がいきなり局長~は駄目とか…↓↓)。 一通り聞き終わり、今度こそ道場に入る…。 「おはよう御座います!!」 戸口で挨拶をし、一礼して道場に入る。 中では既に近藤達が待っていた。 「来たねた…瑠衣君、準備は良いね?」 「はい、近藤さん…。」 此も打ち合わせ通り。 外には大勢の平隊士、それらに縁者と見せ掛ける芝居。 「…瑠衣、木刀と竹刀どちらで?」 総司が木刀と竹刀を持ち見せている。 此方も芝居、橘さんは止めろと土方の一言・・・ 「では竹刀で…怪我させてもいけませんし。」 「分かりました。」 総司は木刀を置き、竹刀をよこす。 「ありがとう御座います、手加減無用でお願いします総司。」 お互い道場の中央に立ち一礼する。 道場の外は、ちょっとした騒ぎになっている、幹部皆が結託して、近藤の縁者と朝からふれ回ったらしい…それも総司相手に防具無しの試合…そりゃちょっと騒ぎになっても、おかしくは無い。 野次馬はさて置き、道場内は緊張感が立ち込める。 審判は土方、両者の間に立ち目で確認して来る。 それに薄笑いで返してやり、試合は始まる…。 「始めっ!!」 土方の一言で両者平青眼の構えを取る…此処までは打ち合わせ通り、此処からは真剣… 総司も此方の出方を伺って様子見をしている。 (…さて…いきなりは不味いよね…軽く牽制しとくか…) 始めに動いたのは瑠衣。 「はぁぁぁぁ~!!」 床を蹴り、総司の懐に飛び込む… 『パシッ!!』 平青眼からの一振りを難なく受け止める総司。 だが、受け止め弾かれた力を利用し瑠衣は次の行動に出る。 『ヒュンッ…パシッ…』 そのまま逆袈裟から、胸元への突き… 総司は交わしてるが、そろそろ目が真剣になって来ている。 「くすっ…やりますねぇ~面白くなって来ました♪」 「・・・不味い・・・↓↓」 瑠衣は小声で呟く…。 暴走する前兆…総司の癖は嫌でも分かる…。 総司は此方に向かって来る!! 『パシッ…パシッ…シュンッ…パシッ…シュンッ…シュンッ…』 総司の連撃が瑠衣を襲う…そして一度間合いを開ける。 (はぁ…次読めた…↓↓) 平青眼に構え直し、来るのは…此方も平青眼に構え、ある行動に移す…。 ・
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