3章"再会"

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"タンッ" "タンッ" 総司が三段突きで突っ込んで来るのに気が付き、此方も三段突きで突っ込む!! 「なっ!?」 土方も焦り、止めようとするが、時既に遅し…。 お互いの三段突きが交錯する!! 『ヒュンッ‥ヒュンッ‥ヒュンッ‥ヒュンッ‥ドスッ‥ドスッ‥』 瑠衣は総司の三段突きを綺麗に交わし、逆に総司に三段突きを入れる、一つ目は交わされたが、二段・三段と胸と肩に入る…わざと場所をずらし、連撃した…。 「う"っ・・・・・」 "バタンッ!!" 総司はそのまま気を失い倒れる。 (はぁ…ごめん…↓↓) 多少後ろめたさが残る…。 「い…一本!! 勝者橘!!」 土方の声にはっとなり、気絶している総司を見る。 手加減したが、見事に胸と肩に青あざがある…。 「…すみません…やりすぎました…↓↓↓」 「いやいや総司は、これくらいで無いと止まらないからね、瑠衣君、君の勝ちだよ。」 にっこり笑って近藤は話す。 「ありがとう御座います。」 「しかし、しっかり理心流が身に付いているね、序でに免許皆伝もあげるよ。」 「えっ!?」 近藤は瑠衣の頭をぐいぐい撫でる。 「総司を倒したのだから、十分その資格はある、良いね。」 「は…はいっ♪」 にっこり笑って近藤を見る瑠衣。 「良い所悪いんだがな…此奴どうする…↓↓↓」 土方が指差すのは、伸びている総司。 「あ"…↓↓ とりあえず自分が自室に連れて行きますよ…。」 仕方無く、総司を担ぎ上げ、道場を出る瑠衣。 外に居た平隊士も、少し小柄な青年が総司を担ぎ上げ歩く姿には驚きを隠せない。 自室ー 「はぁ…」 あの後本当に総司を此処まで運び、山崎に総司の手当てをしてもらった。 (勿論山崎に、したたかに怒られたが…↓↓) 今はまだ気を失って布団に寝ている総司を軽く団扇で扇ぎ、ぼーっと庭の桜の木を見ている。 夕餉の時に、予定通り、近藤の縁者で食客扱い、それで一番隊副隊長として紹介される。 「戻って来たんだなぁ…新撰組に…またやり直し…それも良いか…。」 瑠衣は団扇片手に、やっと居場所に戻って来たのを改めて実感していた…。 ・
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