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「・・・・・・・・は?」
土方の部屋で、茫然としている瑠衣。
時は少し前に遡る…
「副長橘です。」
「あぁ…入ってくれ。」
土方の声に部屋に入る瑠衣。
(…相変わらずだなぁ↓↓)
只でさえ暑いのに、これでもかという量の書類の山・・・
暑いので、障子は開けっ放しなので煙管の煙は少ないが、匂いは残る・・・
土方自身もうんざり顔で書類に向かっているが、進んでる気配は無い…
…そろそろ何処かに発散しに行く様な気がする…↓↓↓
「副長話とは?」
「あぁ…。」
書類に向き合いたく無いのか、珍しく此方に向く土方。
…気持ちは分からなくも無い。
「最近、うちの隊士が何者かに斬られているのは知っているな??」
「…はい、夜の巡察中偶々離れた隊士が数名犠牲にあっているとか…それも酷い有り様だと聞き及んでいます。」
土方は煙管を吹かせ、頭を掻いている…困っている時の仕草だ…。
「其れがな、監察方の調べだと、狙っているのは総司…どうも池田屋の一件の報復らしんだが…何せ彼奴は斬り合いになれば全て殺っちまう。」
「はぁ…そうですね…。」
其処は同意せざる負えない…実際自分が居ない間、斬り合いになり捕縛したのはたったの二名らしい…後は全て…↓↓
「で、報復は良いんだが、奴ら総司の顔を知らねぇで、姿形が似ているのを殺ってる様だ。」
そういえば殺された隊士は皆、頭を上に一括りに結い、痩せ型で…どことなく総司に似た感じの者ばかりだ…。
池田屋で吉田を殺った話は組でも有名で、総司にあやかろうと髪型を似せてるのが多い。
「全く傍迷惑な話だぜ、総司に似ている奴らなら、その辺にごまんと居る、それ全てが目標にされたら溜まんねぇぜ…。」
「はぁ…そうですね…。」
…嫌な予感がする・・・
「で、囮を使って一掃しようと思う、勿論総司本人にはきっちり出させてやる…だが一人じゃ足りねぇ…。」
「…つまり自分も一掃に参加しろと…↓↓↓」
「あぁ…お前なら総司の影武者…いや本人より強い、それに同じ理心流が使える。」
「三段突き…ですか…。」
「そうだ、敵をわざと一人逃がし情報をくれてやる、総司じゃ怪しいが、お前なら一人くらい逃がすのなど簡単だろう。」
「まぁ…。」
「それともう一人斎藤も出す。」
「・・・・・・・・は?」
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