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「やっとみつけた!」
そこからジンは置いてた荷物を担ぎ上げると、50㍍を3秒で走り抜けた。
そしてジン達は知らない。ジンが独り言を発してしまった時点で周りの人達からの印象が怪しい人→変人になっていることに……。
――――――――
人だかりはちょうど道の真ん中の所で何かを囲むように集まっている。
道の真ん中の所にいるせいで通る人達の邪魔になっており、何事か?と人が集まる。
↓
人が増えて通りずらくなる。
↓
何事か?と人が集まる。
と、見事な悪循環を生んでいる。
ジンもその悪循環の中の一人なのだがそんな事気にするはずもなく、中央を見ようするが背がそんなに高くないせいで中央で何をやっているか見ることが出来ない。
{主よ。どうするのだ?}
「どうするって言われても……。強行突破しかないでしょ!」
ジンはいっさい躊躇をせず、人だかりへ文字通り突っ込んで行った。
人をかき分けて無理やり前に進んで行くが、何かを見ている人達はそんな事をいっさい気にしてないようで、無事中央に出ることができた。
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