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『おいおい姉ちゃん………。いくら“優しい”俺達でも我慢の限界がくるよ?』
そう言いながら女の子にニヤニヤしながら一歩近づく男2人。
『どこが“優しい”のですか!?』
一部強調しながら強気の姿勢を崩さない女の子。
しかし良く見ると体は震えており、視線も男達ではなく周りの野次馬の方を向いている。
するとジンの視界の端で一歩前に出た人が映った。
(あ。あの人)
しかし中央の3人は気付いていない。
『ん……?ははーん、なるほど。』
女の子と男達の距離が1㍍ぐらいまで近づくとチャラチャラした方の男が何かに気付いたようで、楽しそうに笑い出した。
『ははははは!ずっと威勢がいいから感心してたんだけど、誰かが助けてくれることを期待してたんだ。』
『なんだ、そういうわけか……。姉ちゃん残念だったな。助けてくれる奴なんていないぞ?』
『………どういう事何ですか?』
自分が考えていたのがバレてしまった事に女の子は悔しそうにしながらも、尋ねた。
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