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『姉ちゃんもこの街に住んでいるんだからわかるだろ?大騒ぎは出来ないが強い奴らがどうどうと出来る街なんだからな。弱い奴は強い奴に逆らえないんだよ』
『そこで俺達は2人ともAランク……。挑んでくるやつなんていないんだよ』
(あ。下がっちゃった)
先程前に出た人が下がって野次馬の中に再び紛れ込んでしまった。
{ふん、腰抜けが}
{ん?マグナも気付いてたんだ}
{たまたまだ。それより、ここにいる人間共はバカなのか?あの者達が遠回しに挑発しているのに………}
{仕方がないよ。普通自分より強い人と戦いたくないし、まして誰かの為に自分を犠牲にしようと思う人なんて…………ね?}
ジンが目を細めながら周りを見回してみると面白がって見ている人の中に何人か心配そうにしている人も混じっていた。
{で、主はどうするのだ?}
{え、何が?}
{……………主はこの状況の中、どうするのだ?}
{……………………?}
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