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『マジ?ただの八つ当たりかよ』
『うわっ、だっせー』
『今時イライラしてたから八つ当たりするなんて……』
『子供のすることですよね?奥さん』
『そうざますね、奥さん』
ジンの発言にヤジは全てチャラ男への非難に変わった。
仲間の男はチャラ男の隣で気まずそうにしている。
「うるせーっ!!」
チャラ男は羞恥心やら我慢の限界がきてキレるなどで顔を真っ赤にしながら思いっきり叫んだ。
その叫びにヤジが一斉に止み、聞こえてくるのは近くのお店で楽しそうに買い物をしている人の声だけ。
「今言いやがったのは誰だっ!?ボッコボコのフルボッコにしてやる!!」
‘ザザー’
「テメーだな!?」
「………あれ?」
チャラ男が言った瞬間、周りの野次馬達が打ち合わせをしたように一斉に一歩下がった。
しかしジンがその中に含まれるはずがなく、周りから一歩前に出た状態なので一発で見つかってしまった。
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