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「えー、あー………。戻ろうかな………」
このいろいろぶっ壊れてしまった空気を対人経験の低いジンが直せるはずもなく、ジンは中央の広場に向かって歩き出した。
{主は本当に神なのだろうか…………?}
例え使い魔が何やらぼやいていても……
『…………………』
『………………』
『…………………』
『………………』
周りの人々が変な目で見ていたとしても……
「え?あ、あのー………」
助けた女の子が手を前に出しながら何か言いたそうにしていても……
ジンは決して止まることはない。
何故なら―――
(えっと、悪い人を倒した人は………この後無言で立ち去るんだっけ?あの人たちが風のように去っていったんだから僕もお話通りにやらないと!)
ジンはこの場から逃げる、という考えよりも お話通りに行動するという考えを持ってしまっているからである。
マグナもそんな事をわかっているらしく、まだぼやいているがジンを止めようとはしない。
そんなこんなでジンの思惑通りあっという間にジンは女の子達の前から姿を消した。
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