第6章 神、獣達の夜に

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ジン「………それで?」 マグ「うむ、何故か凄い気持ち悪くなったのでな。思わずワレの雷で黒こげにしてしまったのだ」 ジン「…………え?も、もしかしてこの人と同じような服装してた?」 手を震わせながら黒こげの盗賊bを指差すジン。マグナはそんな態度のジンにいやな予感をしながら恐る恐る頷いた。すると今度は全身を震わせ始め……… ジン「マグナが…………マグナがまた僕の楽しみとった!その人達は絶対この人の仲間なのに!これから何が起きるか楽しみにしてたのにぃ!!」 魔武器&マグナの隠れ家でもある闇光(ブレスレット)を掲げた。すると、なんということでしょう。ジンの目の前にいたマグナが突然消えたではありませんか。 その代わりに、ブレスレットに描かれている竜が赤い瞳を開ける。 マグ{なんと!?} ジン「意地悪するマグナはしばらくその中で反省してなさいっ。ご飯の時間もなし!」 マグ{いや、主ちょっと待つのだ!この闇光の中へはワレの意思だけでしか入れないはずなのだっ。しかも出れないのだっ。あとワレから食事の時間をとるなんて酷すぎるのだ!!}(*`Д´*) ジン「そんなの知らないもーん」( ̄∇ ̄) 聞いている限りジンは不機嫌そうな感じだが、顔がニコニコしているところはあいかわらずである。 マグ「あ、主!やられたことをやり返すのはとても愚かな行為━━━」 ジン「そんなの最初にやる方が悪いんだよー」 マグナの必死な説得も、ジンは聞く耳を持ってくれない。だがジンは本気で怒っているわけでなく、マグナもそれを分かっているので内心安心している。 しかし何度も言うが、食事はマグナにとって唯一の娯楽であり、それを禁止にされるのは死活問題なのだ。 *
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