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――――などなど、散々マグナにツッコミをいれさせ続けたジンはことごとく無視する。
やがてジンは小さな出店でアイスを買うと近くのベンチに座って食べ始めた。
やっと休憩時間が来たことにマグナは心の中で喜ぶと黙ってひたすら体力回復に専念する。
今日がこれだけで終わるはずがないと本能的に感じてしまったから……。
{あ、主よ。ま、まだ見たりないのか?}
アイスを食べながら再び何かを探し始めたジンに焦りを感じたマグナは、先に内容を知って自分が上手く誘導すれば被害が最小限になると(自分の)考え、実行する事にする。
{ううん。お店はもういいかな。ただ………}
{………ただ?}
(嫌な予感がするぞ……)
マグナは内心ビクビクとしながら聞き返すがそんな事ジンが気付くはずもなく、たっぷり間を置いてから答える。
{………ある“人たち”が見つからないんだよ}
{……人を捜しているのか?}
自分の予想していたのとはまったく違う返答にマグナは一瞬驚くが、すでに何度もジンに驚かされているので直ぐに冷静になった。
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