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友沢「おい、鈴木。どうやら東郷はバスターズのようだな」
鈴木「あぁ、そうだな。同じリーグなら対戦する機会は何度もある。これは良い巡り合わせというべきか…」
『まったりキャットハンズ
第1回選択希望選手
橘 みずき
投手
パワフル野球アカデミー』
『猪狩カイザース
第1回選択希望選手
友沢 亮
遊撃手
パワフル野球アカデミー』
豊田「あっ!!今、友沢とみずきちゃんの名前が!!」
友沢「まっ、当然の結果だな」
みずき「そうよねぇ。私達は豊田くん達とは違って優秀だから」
豊田「ふっ…わからないよ……。まだ選択する球団はあるはずさっ!!」
陣内「そうだぜっ!!豊田の言う通りだ!!」
矢部「そうでやんすよ!!」
そう言って三人はテレビの目の前へと集結し、より一層食い入る様な目で画面を見つめる。
正直、他のメンバーの邪魔としか言いようが無かった。
鈴木「まぁ、これで二人も同じリーグということだな」
友沢「そうだな。今度は敵同士になるが…お互い全力を尽くして頑張ろうな」
鈴木「あぁ、お互いな。……それはそうとみずき。ちょっと話があるんだが…」
みずき「えっ?話って何?」
鈴木「ちょっとこっちに来い」
鈴木はみずきを連れて教室の隅へと移動する。
みずきはいつもとは違う鈴木のふいんき(何故かへn(ry)にそれが相当大事な用件なのだろうと察した。
みずき「それで…何の用なの…?」
鈴木「お前…確か今キャットハンズに指名されたよな…?」
みずき「え、えぇ。まぁ、そうだけど…」
鈴木「なら、一つだけ…忠告しておく。いいか…『悪魔』には気をつけろ」
みずき「………悪魔って…何?」
鈴木「…用件はそれだけだ」
そう言って鈴木はさっさと元の場へと戻ろうとする。
みずきにしたら鈴木が何を伝えたかったのかまったくわからなかった。
みずき「ちょ、ちょっと、鈴木くん!?結局、どういうことなの!?」
鈴木「あぁ…それと一つ、忘れてた」
みずき「えっ…?」
鈴木「おめでとう、みずき」
みずき「………うん…ありがとう…」
結局、鈴木が何を伝えたかったのかはわからなかったが、みずきは鈴木から『おめでとう』の一言が聞けただけでも満足だった。
そしてみずきも鈴木に伴って元の場所へと戻っていった。
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