ドラフト会議~the future my road sign~

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そして3巡まで抽選が終わったところでテレビ中継は終了した。 ここからはラジオでの放送となる。 ちなみに豊田は先程の鈴木のハイパーキックによって上半身が壁に突き刺さった状態のままである。 とてもシュールな光景ではあるが、誰一人豊田を助けようとする者はおらず、放置されていた。 みずき「これ…あおい先生が見たらどう思うかしら…」 友沢「案外…普通に対応しそうだな」 みずき「そうかもね。ここじゃああれが普通になりつつあるし…」 豊田(だからオレがヘシンッしても筋肉さんがいても鈴木がCLOCK UPしても誰一人ツッコミを入れなかったんだね……) 薄れゆく意識の中…壁の中で豊田はそう思った。 そんな中でも、放送は続いている。 そして第4巡、第5巡となっても豊田以降、名前を呼ばれることは無かった。 陣内「オレ…このドラフトが終わったら好きな娘に告白するんだww」 矢部「だ、駄目でやんす!!こんな時に死亡フラグは自殺行為でやんす!!」 陣内「ふっ、大丈夫だって。オレは『不可能を可能にする男』だぜ?だから選ばれるはずだ」 『極亜久やんきーズ  第6回選択希望選手  霧尾 悟  投手  パワフル野球アカデミー』 『頑張パワフルズ  第6回選択希望選手  矢部 明雄  外野手  パワフル野球アカデミー』 『以上で、第6巡指名を終わります』 矢部「あっ、オイラ呼ばれたでやんす」 霧尾「オデもじゃい」 陣内「/(^o^)\」 今の陣内の気持ち ↓    / ̄\  ワーイ 三┏| ^o^|┛   ____ _三 \_/    |プロ→|    ┛ ┓      ̄|| ̄     ティウンティウンティウン       ◎     ◎   ◎       ◎   ◎  ◎  ◎ ◎       ◎  ̄ ̄ ̄◎ ̄|  ◎      ∧◎∧∧∧ 陣内はそれを聞くと、静かに教室の隅へと移動し、膝を抱えて落胆してしまった。 その姿に、いつもの陣内の面影はまったく無く、本当に落ち込んでいた。
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