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俺は入ってくる転校生を見て驚いた。
「お前はさっきの・・・」
「はじめまして。転校生の栗林杏といいます」
「えっ!栗林杏!?」
栗林杏ってあのときの・・・
「お前やっぱあのときの」
「どうした?神屋、あの子のこと知ってんの?」
「ああ・・少しな」
「まじかよ!!僕にも紹介してくれよ」
んなことはどうでもいい。
「やっぱお前、昨日、木から落ちたやつだろ」
「いえ、違いますよ」
「俺が見たやつも同じ名前だったんだよ」
「えっ!!でもそんなはずはないんですが・・・・・!!」
少女が勢いよく顔を上げた。
そして、悩むようにまた頭を下げた。
なにか思い出したのか?いや、違うか。
「んじゃ、そこの空いてる席に座って」
席に座った少女は、今日、一日中なにかを考え続けていた。
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