出会い

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俺の名前は神屋公平。(かみや こうへい) 普通の高校に通う普通の高校一年生だ。 いや、普通とは少し違うか。 人生に飽ききって、ただなんとなく学校に行き、ろくに授業も受けずに家へに帰る。 いわゆる不良ってやつだ。 「よっ。今日は早いな」 「んっ」 金髪の変やつがそこにいた。 こいつの名前は池上達也。(いけがみ たつや) 大企業の社長のぼんぼんだ。でも、なぜか気が合う。俺よりもバカでいつも赤点だ。 親からは見放されている。 「誰だお前」 「誰だじゃねーよ!!池上だよ、い・け・が・み!!!」 「池上って誰?」 「おいっ。このくだり前にもあったろ!!」 「はははっ」 「ったく」 いつもこんなふうに毎日を過ごしていた。今日も変わらない一日が流れていくと思った。 だが・・・
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