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「うっ」
目に光が差し込んできた。
「9時30分」「そろそろ起きるか」
俺は立ち上がり、制服に着替えて家を出た。
学校まであと100mほどのところで同じ制服を着た女生徒が立っていた。
何やってるんだろう?俺は少しその女生徒を見ていた。
「んっ?」
女生徒が何かを口ずさんでいる。
独り言ではない。自分、もしくは自分のなにかに問いかけている感じだ。
何を言っているかはわからない。
「おいっなにやってんだ?」
「えっ」
「・・・」
言いづらいのだろうか。返事はなかった。
「ふ~、言わないならそれでいいや。さっさと行こうぜ」
女生徒が後ろからついてくる。
その時!!
風が女生徒の髪を舞い上げた。
「おっお前は!」
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