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そこには昨日上から降ってきた少女の顔があった。
「お前が何でここにいんだよ!!」
「へっ!?」
「だから、昨日会ったろ。お前が木から落ちたときにいた奴だよ」
「昨日木から落ちた?なに言ってるんですか」
「なに言ってるて」
「私、木からなんか落ちていないですよ」
何故だ?? わからない。
この少女は昨日会ったやつのはずだ。
一瞬だったからしっかりとは覚えてないがこの顔のはずだ。
「人違いじゃないですか」
「あぁ・・・そう・・みたいだな」「ん、んじゃ行くか」
この少女は違う人なのか??
いや、忘れているだけかもしれない。
なにか確かめる方法・・そうだ名前を聞けばいいんだ。
たしか栗林杏とかいったな。
「あっあの、名前なんつうの?」
「名前ですか?」「私の名前は・・・ジャーガタンガタンジャーカンカン・・・」
ん?電車の音で聞き取れなかった。
聞き返すか?? いや、いつでも名前はわかんだろ。
聞かなくていいや。
「ふ~ん。そうか」
「あなたの名前は?」
「俺は神屋公平。グータラの不良だよ」
「グータラの不良っ名前なんですね」
「違う違う。神屋公平だ!!」
「神屋さんですか」
どんだけぬけてんだよ。
この後、会話はなくなり、少女は下を向き無言のまま歩いていった。
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