こんにちわお兄ちゃん

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はじめまして。僕は久野洋介といいます。小学五年生で10歳です。 今日は僕の家族を紹介します。 「おはよ~」 着替えてリビングに入ると、ダイニングキッチンからお兄ちゃんが顔を出す。 「おはよう洋介」 久野洋平、僕の大好きなお兄ちゃんですっ! カッコイイ顔をしてるのに時々する仕種が可愛くて、ギューってしたくなっちゃうんだよ~。 「じゃあ、母さんと親父を起こして来てくれるか」 お兄ちゃんは僕の頭を撫でて笑った。すごくカッコイイ…… 「お母さ~ん、お父さ~ん! 朝だよ~っ!」 二人ともお寝坊さんだから起こさないといつまでも寝ちゃうんだよね~……もうっ、お兄ちゃんと一緒にいる時間が減っちゃうじゃんか…… 「お母さん、朝だよ」 背中を小さく揺すると、ピロリと一本のアホ毛が布団から顔を出す。 『あと三年~』 それだけ呟くとアホ毛が引っ込む。 「アホ毛で返事しないでよ~」 もう一度揺すると、ガバッと布団が開いて中から手が伸びて来る。 「へ──」 僕の身体を一瞬で掴んだ手は、そのまま布団の中へ僕を引き込んで行く。 「むぎゅっ」 パジャマ姿のお母さんが僕を抱きしめた。そしてそのまま眠る体勢に入る。 何とか抜けだそうとするがお母さんの体温と柔らかさに思わず眠くなって── 「す~……」
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