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「……今日は身を引く。結祢ちゃんが、あんた達のところに行きたそうだったから。でも、明日からは絶対身を引かない」
「星駆君……」
「結祢ちゃん、また明日」
星駆は普段通りのボーっとした表情で言うと、タタッと前方の道を駆けて行った。
「わかってくれたんでしょうか、星駆君……」
「んー、微妙な感じだよな。それよりさ、結祢ちゃん。思わず支えちゃったけど、恥ずかしくない?」
「えっ……きゃっ!」
結祢は慌てて、ディザスから離れる。
既に空間は元に戻っており、結祢達を囲むような人だかりができていたからだ。
クレイとディザスの羽は普通の人間には見えないので悪魔だとはバレないが、端から見たら修羅場のような光景である。
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