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そう言って身を乗りだし、腕がこちらに伸びてきた。
「っ!!」
私は堪らず彼の手を振り払った。
はっとした時には既に遅く、秋夜さんは目を見張っている。
きつく唇を噛んで私はベットの隅に体を丸めた。
『あのなぁ。』
面倒くさそうにため息を吐くと、秋夜さんはベットに腰かけた。
ギシッとベットが軋み、スプリンクラーが鳴る。
『俺はミツと違ってガキには手ぇ出さねぇから。』
「そーですかそれ聞いて安心しました。(棒読み)」
こー見えても17なんですがねワタシ。
『わーたよ。説明してやっからひねくれるな。』
「ひねくれてなんか…っ。」
振り返って息を呑む。
秋夜さんの顔がすぐ目の前にあったから。
かっと顔が赤くなるのを感じ慌てて俯く。
そんな私を見た奴は、喉を震わせクツクツと笑った。
『赤くなっちゃってかわいーねぇ。』
「~~っ!!」
バシッ
咄嗟に、近くにあった枕を投げつけた。
秋夜さんは腕で顔面をガードしてたため、枕は腕に当たった。
苛々が止まらない。
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