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持ってきた夏野菜をひとまず冷蔵庫にしまい、窓を開けて空気の入れ換えをする。
部屋(1DKの風呂トイレ付)の中をよく確認している間に、葛城は動きやすい普段着に着替えさせた。
「プリントや本は、戻そうと思って面倒になって積み上がって……ってところですか?」
「……ハイ」
「お布団はだいぶ干してなさそうですね」
「……ハイ」
「ゴミはかろうじて袋に入ってても出してないと……」
「……スミマセン」
どんどん小さくなっていく葛城に溜め息を吐きつつ、まず何をするかを決める。
始めにお風呂場を覗き、残り湯があるのを確認して洗濯機に入れる。
そこへ溜まりに溜まった洗濯物を白いものと色柄ものに分けさせ、シーツや枕カバーも一緒に入れてスイッチオン。
続いて窓の周りを綺麗に拭いてから葛城に布団を干させる。
ゴミ袋は一旦玄関に集め、積み上がったプリントや本の整理を始める。
そして掃除機で大体のゴミを吸い取ってから床掃除のワイパーで仕上げ。
次に洗い上がった洗濯物を干し、最後に溜まった食器を洗って、午前の部は終了。
「ここでお昼休みにしましょうか」
「やったぁ」
お互い汗だらだらだが、やはりすっきりした部屋を見ると清々しい。
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