* いつもの朝.
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「その水着、セパレート?」 いつの間にか、 隣に来ていた由貴が問う。 「そう。中学ん時の」 「あ、ありがと。いいなー。 セパレートの方が便利だよね」 由貴は鏡を受け取りながら言う。 「んー、どうかな。 まあ、着やすいっちゃ着やすいかも」 ふたりは、この春入学した高一。 人見知りをする依子でも打ち解けて話せるのは、 由貴のあっさりした性格に 好感を持ったからだろう。
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