* いつもの朝.

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「俺少し遅れるけど。 会長には言ってあるから」 「わ、わかった」 依子がそう返事をすると、 高也は軽く手を挙げ、廊下へ消えた。 ちなみに彼は、ひとつおいて隣のクラスである。 「はあーーっ」 依子は高也の後ろ姿が 見えなくなると、 盛大にため息をついた。 それでもにやけが止まらないらしく、まだ口元を手で覆っている。 「良いわね~、若いって」 同じくにやけた由貴が、 おどけたようにして言う。
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