* 夜の公園.

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誰もいない。 依子は安堵のため息をつくと、 再び歩き始めた。 だいぶまばらになったものの、 まだ住宅街が続く。 同じ家に見えるほど、 どれも特徴がないように思えた。 迷路みたい。 依子は思った。 そして、以前テレビで見た 実験を思い出す。 広場で被験者に目隠しをし、 真っ直ぐに歩くよう 指示すると―― ばさっ 大きな物音がし、 依子の肩が跳ね上がった。
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