はじまり

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こんなとこで泣いても仕方がないので、とりあえず急いで準備をして学校へ向かう。 明依「いってきまーす!」 完全に遅刻決定だけど、一応急ごう。 パンをくわえて玄関を飛び出す。 明依「パンくわえて走るって… ん?もしやこのまま走ってイケメンにぶつかったりとかそーゆーベタな展k(ry」 そんなしょーもないことを考えながらもとりあえず走る。 しかし、次の瞬間… ガクッ 明依「!?」 石ころにつまずいてこけた。 明依「…ったー」 人生そう甘くないもので。 明依「………」 倒れた瞬間、今まで私が歩いていたアスファルトの感触と違う気がしたが、そんなこと気にする私ではない。 起き上がり、制服を整えて辺りを見回すと 明依「え…」 そこには私がいた所とは打って変わって、時代劇とかでよく見かけるような、見事な江戸の街並みが広がっていた。 明依「……タイムスリップ?」 現実主義者ではない私は違う時代にタイムスリップしたということを案外すんなりと受け入れることができた。 少なくとも、そのときの私は違う時代にタイムスリップしただけだと思っていたのだ。 あの人たちが現れる前までは… 。
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