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正座を崩して座る姿はこれ以上ない程、艶っぽく……。
「目が醒めたか。……妾の思った通りじゃ。やはりお主は美しいのぉ。」
そう言うと、女は突然男に被さり接吻を交わす。
艶かしく動かす舌使いに、寝込む男はただただ呆然とするばかり……。
暫く舌を絡め合わせると、女は男に添う様に横になり、男の下をまさぐった。
「なっ!?何をする気だ!」
これには堪らず、男は声を張り上げる。
「妾は鬼住場村の領主、灑娜(シャナ)と申す。呼び捨てで構わん、村の者には呼ばせぬがお主は特別じゃ。」
「灑娜殿は話が通じんのか!何をする気かと聞いておる!」
男の悲鳴にも近い叫びは届かず、灑娜の右手は男の下へ、胸は丁度顔の前……。
「なぁに、ただ交わるだけじゃ。大事ない、大事ない……。」
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