とある梅雨の物語

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これはある梅雨の物語。私はこの出来事を忘れないだろう。 今では彼と天体観測部を作り、毎夜仲間と共にずっしりと重い天体望遠鏡を担ぎ丘を登っている。 そう、この幾千も瞬く星を見上げるために――。 世界は汚れてきている、とニュースなどで報道されるけれどこの地は汚れてはいない。決して汚さない。 何故かって? 仲間と共にする星観は私にとって大切な時間だからだ。 つゆも案外いいものかもしれない。だって、かけがえのない仲間を手に入れられたのだから。 おわり
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