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「まいったなぁ、おい」 店の前の小さな屋根の下。 ハンカチで頭を吹きながら、友人がいってくる 「そうだよな まさか、降ってくるとは思わないよ」 と俺は答えながら空を見る。 どんよりと雲が迫るように貼っている空は、テンションを激しくさげさせた。 「コンビニで傘買ってくか?」 反対車線側にあるコンビニを友人は指差す。 中では、男性二人が雑誌の立ち読みをしている。 「んー、ここで雨宿りって言うのも手だけど……」 「なに言ってんだ 酷くなる前に買いに行っちゃおうぜ」 そう言うと友人は走り出す。 「お、おい」 慌てて追いかけ始めた俺は、右側から走ってきた男性にぶつかりそうになり、頭を下げた。
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