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私は、隣で服を選んでいる友人の顔をチラリと見る。 高校生になって初めての友達は真剣にスカートを選んでいる。 まだ、高校に入ってから数ヵ月しかたっていない。 果たして、この数ヵ月の間に、彼女は私に心を許してくれたのだろうか。 そればかりが気になってしょうがない。 今日、服を買いにいこうと言ったのは私だった。 本当はもう一人来る筈だったが、急用でこれなくなってしまった。 二人では会話に波が出来る。 沈黙の嫌いな私は無理矢理にでも話題を作ろうとする。 それが嫌がられていないだろうか。 憂鬱な私を、さらに追い詰めるように外では雨が降っていた。 能天気そうに振る舞ってるけど意外と神経質なんだぞっ。 誰に言うでもなく、心の中で思う。 「ねぇ、これとこれどっちが良いと思う?」 彼女は黄色とオレンジ色のスカートを見せてきた。
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