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俺は、なにも考えずにガムが陳列されている棚を見る。 自分の立っているレジの目の前の棚は、色とりどりのガムが並んでいる。 その中では、緑色のパッケージのミント味のガムが好きだ。 そのまま、視線をずらし、おにぎりが並んでいる棚を見る。 まだ、おにぎりはあまり減っていないようだ。 客が入ってきた事に気付き、顔を出入口に向ける。 外では雨がいつの間にか降っていた。 「いらっしゃいませぇ」 俺は条件反射で客に向かって挨拶をする。 客は、何も言わずにずっと立ち読みをしている別の客の隣に立ち、自らも立ち読みを始めた。
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