桜の色

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生徒代表挨拶の所で あたしは睡魔と戦っていた。 真理が慌ててあたしを叩き起こす。 真理「未ー宇っ、ほら起きてっ!」 未宇「あい…あいさー…、」 軍隊みたいな掛け声で 起きたあたしの視界に入ったのは ちょうど白い紙を広げて 読んでいる最中の少年だった。 横顔だけでも凛としていて 清潔感の漂う少し童顔の少年。 未宇「頭良いねー。」 奈未「そりゃ、挨拶やるくらいだもんねー」 未宇「あはは、あたしとは大違いだ。」 真理「でも草食系そうじゃない?」 奈未「わかるわかる。」 あたしはただぼーっと遠目に その少年を見ていた。
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