…02…

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 『明日、ここで待ってる。   来るまで…待ってるから』 分からない… 分からない…。 あなたは一体、何がしたいの…?  『聞こえませんでした?   そんな約束出来ません!』 ほんの少しだけ力の緩んだ手から、僕は腕を振り払った。  『…待ってるよ。ずっと。   明日も話しよ…』 僕の答えなんかお構い無し。 ベンチに深く座り込むと、ズボンのポケットに両手を突っ込み… 貴方と同じ顔で優しく微笑んだ…。  『……ッ……』  -お願いだから…     僕に笑い掛けないで…。 僕はくるりと踵を返すと、砂場で遊ぶカムイの元へと歩き出す。  『ねぇ!   名前だけ教えて』 背中越しに聞こえる、貴方に良く似た…あなたの声。  『……教える必要ありますか?』 振り返って、その人を睨みつけた。  『うん。俺には凄く必要♪   あー……   俺の名前は……ユチョン。   パク・ユチョン!     君は………?』 僕は又、前を見据えてゆっくりと歩き出した。 ニ・三歩進むと歩みを止めて、立ち止まった。 背中に…その人の視線が熱く絡み付く感覚がしたから。  
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