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2010 クイーンS
シゲもかつては、高校球児であった。
いつか自分もレギュラー争いをし、ポジションを確保して、県予選を戦いたいと思っていた…。
ところが、ある事情により、高校2年になる前の春の大会が最後になった。
結果は、コールド負けで敗れ、個人的にもヒット1本さえ打てずに、野球を辞める事となった…。
甲子園で、野球が出来る。 ただそれだけでもスゴイ事だよ。
その中で一つのプレーをきちんと熟し、ヒットも打てれば、尚スゴイ事だよ。
と、テレビの前で惜しくも敗れ去る選手達にそう呟いている。
クイーンSは、札幌の開幕週に行われる為に、逃げ先行馬達だけで決まっているのかと思えるが、案外そうではなく、差しも決まっている…。
これをどう見るのか…。
今年の有力馬達を見ると、2、3番手からの競馬で結果を残している馬が多いような気がするが、この先行馬に乗る騎手達が、ともに勝てる力があると思って競馬をすると、とんでもないレース結果になってしまう事がある。
1つめは、先行力があるが故のハイペース又は早仕掛けのレース。
次に、お互いが勝てると思っている為に、道中のペースを無視したスローで上がりだけのレース。最後に、あまりに遅いので、差し、追い込み馬達に捲られて、持ち味の持続力を発揮出来なかったレース。
「今年は、どんなペースになるのかを考える事が、大事かな?」と呟くシゲであるが、注目すべき所は、
佐藤、岩田、中舘、武。
逃げ、先行馬に乗せると、より上手さを発揮するこの4人が、おとなしくスローペースのままで、4コーナーまで来るだろうか?
逆に、どちらの馬が強いのかを、4コーナー回るまでに、カタを着けているんじゃないだろうか…。
そう考えると、勝ち馬は、この4人の内の誰かか、すぐ後ろの好位にいるホワイトか、差し、追い込みに徹する典さんと古川君となるだろう。
と、珍しく展開を重視したシゲであるが、最終的に軸馬をどれにすると言った決定打が打てないのは、高校野球での苦い経験のせいではないだろう…。
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